Biz/Designer
Mobileはファイルサーバ上の共有ディレクトリに置かれているプロジェクトファイルを、複数の開発者が同時に編集できるように設計されています。
サーバ上にプロジェクトファイルを置くことでCGIプログラムのブックマーク同期トレースやサーバ連携実行などの機能を利用でき、生産効率を高めることができます。
プロジェクトファイルを配置するサーバは、Webサーバと同一のサーバでも別のサーバでも構いません。どちらでもBiz/Designer MobileはWebサーバーとプロジェクトファイルをマージしたテスト環境を提供します。
共有ディレクトリによる開発のメリットは常にファイルが最新状態に保たれ、バージョン不一致が発生しないことにあります。
ただしファイルの履歴管理などは不可能であり、万一のファイルの破損に備えてスナップショットを取るなどの処理が必要です。

「ソース管理」機能ではマスターファイルは保護され、各クライアントにはマスターファイルのコピーを持ちます。各クライアントでの更新をマスターを介して同期を取りながら開発を行います。
この方法ではマスターファイルが保護されていて、ファイルの履歴参照ができるメリットがありますが、更新競合などが発生した場合の運用ルールを定め、調停する必要があります。
詳細は「5章 ソース管理を利用した開発」を参照してください。
Biz/Designer MobileではWebサーバと連携した実際のアプリケーションの実行環境に近い開発環境を提供します。そのためには若干の設定と準備が必要になります。
次に典型的なBiz/Browser Mobile
for Windows・Biz/Designer MobileとWebサーバでの構築例をあげてみます。

Web公開フォルダとWindows共有フォルダを同じフォルダとしています。
このフォルダにプロジェクトを作成するとCRSファイルの編集が即座にWebサーバの公開ファイルとなります。

Biz/Designer Mobileで上記の様にマッピングを設定すれば、
Get("load.asp")の様なアクセスは自動的にhttp://develop:8080/dev/load.aspと解釈されます。
要求ファイルがプロジェクト内に存在しない場合、Biz/Designer
Mobileは要求Get("http://develop:8080/dev/load.asp")を実サーバに転送しその結果をBiz/Browser Mobile for Windowsに返します。